福岡市西区生の松原4丁目、高低差のある斜面地の住宅街での施工事例です。木造2階建て住宅の解体から、整地・擁壁工事・宅地造成、そしてアスファルト舗装による駐車場の整備までを、一貫してお任せいただきました。役割を終えたお住まいが、「月極駐車場」へと生まれ変わるまでの記録です。
ご依頼くださったのは、この現場のすぐ近くにお住まいのお客様でした。長年この土地に建っていた古い戸建てをお買い求めになり、ご自身の駐車場として活用したい——そんなご相談からスタートしたお仕事です。「土地の役割を、次の形に切り替える」。その最初から最後までを、ご一緒させていただきました。
🚜 第1幕|解体と整地|いちばん手ごわかったのは、地中の岩盤でした

この工事でいちばん骨が折れたのは、実は建物の解体そのものではありませんでした。建物を撤去したあと、土地をならす整地作業に移り、地面を掘り下げていくと——重機の通常の爪では太刀打ちできない硬さの岩盤が、広範囲に埋まっていることが分かったのです。
ここで活躍したのが、ブレーカー(重機の先端に取り付ける破砕用の装置)です。現場の規模に合わせた装置を選び、時間をかけて少しずつ、ていねいに岩盤を砕いていきました。現場監督からも「これは骨が折れた」と本音が出るほど、ねばり強い作業でした。
こうした地中の見えない部分こそ、解体工事の腕の見せどころです。表面だけきれいに整えても、いざ造成や建築の段階で地中の硬い障害物が残っていれば、後の工程が大きく狂ってしまいます。だからこそ、妥協せずに粘りました。

工事中は、騒音や振動、粉じんなど、どうしても近隣の皆様にご負担をおかけします。だからこそ養生・散水・こまめな清掃の3点を徹底し、ご近所の皆様との対話を大切にしながら進めました。完了後にあらためて謝罪とお礼のご挨拶にうかがった際には、「音は本当に大変だったよ」という率直なお声もいただいています。ご迷惑をおかけしたことは、変わらない事実です。
そのお話の続きに、こうもおっしゃっていただきました。「近所で工事するのはお互いさまだからね。あなたたちは、ちゃんと、頑張ってやっていたから、嫌な印象はないですよ」——岩盤と粘り強く向き合ってくれた現場監督と、養生・散水・清掃をこつこつ重ねてくれたスタッフ一人ひとりの顔が、自然と浮かんできた瞬間でした。
🧱 第2幕|擁壁・宅地造成|土を支える壁を、一段ずつ

「造成」とは、そのままでは使いにくい土地を、安全に活用できる状態へ整える工事のことです。この現場のように高低差のある斜面地では、ただ平らにするだけでなく、土が崩れないように支える仕組みが欠かせません。そこで、もともとあった擁壁を活かしながら、新たに鉄筋コンクリートの擁壁を築きました。

擁壁づくりは、重機の力だけで仕上がるものではありません。土台となる部分は、職人が一段ずつ水平を確かめ、ミリ単位で調整しながら手作業で据え付けていきます。この地道な積み重ねが、まっすぐで頑丈な擁壁をつくります。

意外と知られていないのが、「水抜き」の大切さです。擁壁の裏側には、雨水が少しずつ溜まっていきます。この水をそのままにしておくと、水圧が擁壁にかかり続け、やがて壁を傷めたり、傾ける原因になってしまいます。そこで擁壁の内部には、水を逃がすための水抜きの穴や排水の層を組み込みます。
鉄筋も、水抜きも、完成すれば土や壁の中に隠れて見えなくなる部分です。それでも、いえ、見えなくなるからこそ、一段一段ていねいに。何十年と暮らしの安全を支える土台だと思うと、気が引き締まります。
🅿️ 第3幕|アスファルト舗装|下地こそ、長持ちの決め手

丈夫で長持ちする駐車場にするには、目に見える仕上がりだけでなく、下地(路盤)づくりが肝心です。箱尺(スケール)で厚みをこまめに計測し、決められた仕様どおりに進めました。下地を転圧機でしっかりと締め固めてから、アスファルトで舗装します。ここをていねいにしておくことで、わだち(タイヤの跡)やへこみができにくい、長く使える駐車場になります。
解体の岩盤も、擁壁の鉄筋も、舗装の下地も——この現場は最初から最後まで、「完成すると見えなくなる部分」の連続でした。そこにどれだけ手をかけたかは、写真ではほとんど伝わりません。だからこそ、こうして記録に残しておきたいと思います。
✨ 完工|斜面の土地が、使いやすい駐車場に


仕上げに、白い区画線を引き、車止め(輪止め)を設置しました。停める位置が分かりやすくなり、車止めが後ろへの下がりすぎを止めてくれます。「停めやすさ」と「安全」の両方に、最後まで気を配りました。
🛡️ この事例のポイント|解体から土地活用まで、ひとつの窓口で
一般的に、解体工事を頼む会社と、造成や舗装を頼む会社は別々であることが多く、お客様は複数の業者と打ち合わせを重ね、図面や見積もりも別々に管理しなければなりません。これが、思いのほか大きな負担になります。
サンミライ開発は、解体 → 整地 → 造成 → 舗装まで、ひとつの窓口でまるごとお引き受けできる会社です。今回の現場でも、次のような利点がありました。
- 先を見据えて計画できる:解体の段階から、造成後の使い方を見据えて土の高さや排水の流れを計画できました
- 業者間の連絡ミスが起きない:工程のつなぎ目で、責任の押し付け合いが起こりません
- お客様の手間が減る:ご用意いただく書類も、立ち会いの回数も、大幅に少なくなります
斜面だった土地が、解体・造成で安全になり、そこに「駐車場」という新しい役割が生まれました。もの・場所・土地には、それぞれに役割がある——役割を終えたものへ感謝を伝え、次の役割へと送り出す。その橋渡しを、これからもていねいにお手伝いしてまいります😊
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