福岡県久留米市大石町の住宅街で、長年お住まいを守ってきた、老朽化したブロック塀(コンクリートブロック塀)の部分解体を担った施工事例です。倒壊の不安があった背の高い塀を、鉄筋の処理までていねいに、安全な高さへ。塀もまた役割を果たしてきた大切な存在として感謝しながら、これからの安全な暮らしへの「手入れ」として向き合いました。
🧱 着工前|長年お住まいを守ってきた、老朽化したブロック塀

久留米市大石町の住宅街にあるこのお宅。敷地のまわりを長年にわたってぐるりと囲んできたのが、背の高いブロック塀(コンクリートブロック塀)です。長い年月、雨風からお住まいと暮らしを守ってきた、大切な存在でした。

よく見ると、ブロックの継ぎ目や表面に、ひび割れやゆるみが見られました。古いブロック塀は、地震や台風のときに倒れてしまうリスクがあります。その役割に感謝しながら、これからの安全な暮らしのために、危険な部分をていねいに解体させていただくことになりました。
🛡️ なぜ今、古いブロック塀の「手入れ」が大切なのか
「まだ立っているのに、もったいないのでは?」——そう感じる方もいらっしゃると思います。でも、古いコンクリートブロック塀(建築では「CB塀」とも呼ばれます)には、見落とされがちな危険が隠れていることがあります。
- 高さのあるブロック塀は、地震の揺れで倒れやすくなります
- 内部の鉄筋がさびていると、見た目より強度が落ちていることがあります
- 控え壁(ひかえかべ)がない・基礎が浅い塀は、とくに注意が必要です
過去の地震ではブロック塀の倒壊による痛ましい事故も起きており、全国の自治体で危険なブロック塀の撤去をうながす動きが広がっています。久留米市にも、道路に面した危険なブロック塀の撤去費用の一部を助成する「久留米市危険ブロック塀等撤去費補助事業」という制度があります(対象となる条件や補助の内容は市の要綱で定められています。なお今回の工事は全撤去ではなく、危険な高い部分のみを安全な高さまで残す部分解体です)。ご自宅の塀が気になる方は、お住まいの自治体の制度もあわせて確認されることをおすすめします。
🚜 安全を第一に|鉄筋まで処理し、ていねいに分別
今回は塀をすべてなくすのではなく、危険な高い部分を中心に、安全な高さまで部分的に解体していきます。コンクリートブロックの中には鉄筋が通っているため、ただ壊すのではなく、鉄筋を傷つけないよう・周りに飛び散らないよう、ていねいに作業を進めました。

解体工事は、騒音や振動、粉じんなど、どうしても近隣の皆様にご負担をおかけする工事です。だからこそ、近隣の皆様への配慮を第一に進めました。
- 事前のご挨拶:工事の前に近隣の皆様へご挨拶にうかがいました
- 養生・こまめな散水で、ブロックの破片や粉じんの飛散をおさえました
- 毎日の清掃で、現場まわりをきれいに保ちました
解体して出たコンクリートブロックや鉄筋は、種類ごとにきちんと分別し、適切に処分・リサイクルへと回します。もの・場所・家には、それぞれに役割がある——最後の片付けまで、気を抜きません。
✨ 完工|安全な高さへ、見通しと風通しのよい毎日へ

倒壊が心配だった背の高いブロック塀が、安全な高さまですっきりと低くなりました。切断した断面では鉄筋をきちんと処理し、角もていねいに仕上げています。塀が低くなったことで、倒壊の不安がやわらいだだけでなく、お庭まわりの見通しや風通しも良くなり、敷地全体が明るい印象に変わりました。
ブロック塀もまた、長い年月、暮らしを守る役割を果たしてきた存在です。私たちは、解体を「壊す仕事」ではなく、これからの安全な暮らしへの「準備」だと考えています。役割を終えた部分への感謝を込めて、最後まで心を込めて仕上げました。
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