福岡市の南に隣接し、JR鹿児島本線と西鉄天神大牟田線が走る住宅都市・筑紫野市(ちくしのし)。二日市温泉や天拝山で知られ、二日市・原田(はるだ)・筑紫・山家といった地域には、築40年・50年を数えるお家も多く、相続や建て替えにともなう解体のご相談が継続して寄せられる町です。ご実家の解体や空き家の整理を考え始めたとき、まず気になるのは「費用はいくらか」「使える補助金はあるか」だと思います。本記事では、2026年9月時点で筑紫野市公式サイトと国税庁の情報を確認したうえで、筑紫野市の解体工事の費用相場・旧耐震の木造住宅の解体に使える市の補助・ブロック塀撤去の補助・国の税制特例・補助金以外の選択肢を、できるだけ正直に整理しました。役割を終えたお家を、次の暮らしへ気持ちよく受け渡すための一次情報リストとしてお役立てください。
🏠 筑紫野市で解体や空き家整理を考える方の3つのお悩み
私たちサンミライ開発は、福岡県全域・佐賀県全域でご相談を承っており、不動産事業部には毎月さまざまな地域のご実家や物件のご相談が届きます。筑紫野市を含む筑紫地区(春日市・大野城市・太宰府市・那珂川市・筑紫野市)のご相談も数多くいただいてきました。お悩みは大きく3つのパターンに分かれます。
1. 県外在住で、相続した実家の扱いに困っている方
「親が住んでいた筑紫野市の家を相続したのですが、私は関東住まいで活用の予定もなく、固定資産税だけが毎年出ていきます」——二日市エリアで相続のご相談をいただいた、県外在住のお客様からのお声です。建物は築40年を超えているケースが多く、リフォームよりも解体や売却を視野に入れる段階に来ています。
2. 空き家を所有していて、近隣への配慮で悩んでいる方
「住宅地にある実家を空き家のままにしていて、屋根や外壁、ブロック塀の劣化が気になる。台風シーズンが来るたびに、お隣にご迷惑がかからないか心配になる」というお声です。筑紫野市のように古い住宅地と新しい住宅地が並ぶ町では、特に多いお悩みです。
3. 二日市・原田などで築40年超のご自宅を建て替えたい方
駅周辺の生活利便性が高いエリアで、長年住んでこられたお家を取り壊して、お子様世帯と暮らせる二世帯住宅に建て替える、というケースです。この場合は解体費用の試算と、建て替えのスケジュール調整が大きなテーマになります。
どのパターンも、根っこにあるのは「家にも役割がある」という感覚だと感じています。住み手の暮らしを支え、子育てを見守り、家族の記憶を抱えてきたお家に、どのような形でお別れしていただくか。私たちは解体工事を、単なる「壊す作業」ではなく、次の暮らしへの準備と捉えてご一緒しています。
💰 筑紫野市の解体工事費用相場(木造は坪単価4.5万円が一つの目安)
筑紫野市で木造一戸建ての解体工事をご検討の場合、坪単価およそ4.5万円を一つの目安にしていただくと、おおまかな概算がイメージしやすくなります。これは私たちサンミライ開発が福岡県内で手がけてきた現場経験をもとにした社内の試算基準です。あくまで目安・概算であり、確定金額は現地確認のうえでのお見積りになりますが、最初のイメージづくりにお使いください。
構造・坪数別の概算費用イメージ
| 建物構造 | 30坪(約99㎡) | 40坪(約132㎡) | 50坪(約165㎡) |
|---|---|---|---|
| 木造 | 約135万円 | 約180万円 | 約225万円 |
| 軽量鉄骨造 | 約160万円〜 | 約215万円〜 | 約270万円〜 |
| 鉄筋コンクリート造 | 約215万円〜 | 約290万円〜 | 約360万円〜 |
費用が増減する5つの要因
同じ坪数でも、最終的なお見積り金額は次の要因で動きます。
- 道路の幅員と重機搬入のしやすさ — 道路が狭く重機が入りにくい現場では、手壊し部分が増えて費用が上がります。
- 付帯工事の範囲 — ブロック塀・植栽・カーポート・浄化槽・地中埋設物の有無で増減します。
- 建物の構造 — 木造・軽量鉄骨・鉄筋コンクリートの順に解体単価が上がります。
- 廃材分別の難易度 — アスベスト含有建材があるかどうかで、調査・処理費用が変わります。
- 立地条件 — 隣地との距離・電線の位置・近隣への配慮で必要な養生範囲が変わります。
筑紫野市は、駅周辺の利便性の高いエリアと、昔ながらの住宅地や山あいの集落が混在する町です。区画の整ったエリアは道幅にゆとりがあり重機搬入がしやすい一方、古くからの住宅地では道幅が狭い場所もあります。付帯工事の有無とあわせて、現地確認でのお見積りが大切になります。昔ながらの住宅地での解体では、工事中の養生・散水・こまめな清掃といった近隣への配慮も欠かせません。私たちは、ご近所のお住まいへの影響をできるだけ抑えながら、丁寧に作業を進めることを心がけています。
❓ 筑紫野市に「解体への補助金」はある?(結論:旧耐震の木造住宅なら、条件付きであります)
「筑紫野市 解体 補助金」で検索される方がいちばん知りたいのは、ここだと思います。結論からお伝えします。筑紫野市には、条件を満たせば解体(除却)の費用に使える市の補助があります。それが「筑紫野市木造戸建て住宅性能向上改修工事等補助金」の「建替え等に伴う除却工事」の枠で、除却工事に要する費用または耐震改修工事に要する費用のいずれか低い額の60%(上限60万円)が補助されます(出典: 筑紫野市 住宅性能向上(耐震+省エネ)改修工事等に補助します)。対象には「空き家を相続または遺贈により取得し、解体する」場合(3年以内に取得したものに限る)も含まれています。
ただし、「誰でも・どの家でも60万円もらえる」わけではありません。対象は、昭和56年5月31日以前に建てられた2階建て以下の木造戸建てで、耐震診断で「耐震性がない」と診断されたものに限られます。受付期間と予算の枠もあります。あわせて、道路沿いのブロック塀撤去への補助や、相続して売却する場合の国の相続空き家3,000万円特別控除も使える可能性があります。次の章から、実際に「使える」可能性のある制度を一つずつ見ていきます。
| 支援の種類 | 筑紫野市での状況(2026年9月時点) |
|---|---|
| 解体(除却)への市の補助 | あり(住宅性能向上改修工事等補助金の除却枠・上限60万円/旧耐震の木造で、耐震診断の結果、耐震性がないと診断されたもの/相続した空き家も対象〔3年以内に取得したもの〕) |
| ブロック塀等撤去費補助金 | あり(上限16万円・補助率3分の2/市内業者の施工が条件) |
| 国の相続空き家3,000万円特別控除 | 条件を満たせば適用可(全国制度) |
| 空き家バンク・空家総合相談窓口 | あり(活用・売却・管理の相談先) |
💰 筑紫野市木造戸建て住宅性能向上改修工事等補助金(除却=解体に使える枠・上限60万円)
筑紫野市で解体の費用に使える補助が、この「木造戸建て住宅性能向上改修工事等補助金」です。名前からは解体の補助に見えませんが、地震に弱い古い木造住宅の耐震改修と並んで、「建替え等に伴う除却工事」が補助の対象に入っています。福岡県が市町村を通じて進めている、住まいの耐震化の補助の一つです(出典: 福岡県 木造戸建て住宅を対象とする耐震化促進の取組み)。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 制度名 | 筑紫野市木造戸建て住宅性能向上改修工事等補助金(建替え等に伴う除却工事) |
| 補助額 | 除却工事に要する費用または耐震改修工事に要する費用のいずれか低い額の60%(上限60万円) |
| 対象の住宅 | 市内の、昭和56年5月31日以前に建築された2階建て以下の木造戸建て住宅で、耐震診断の結果、耐震性がないと診断されたもの |
| 対象になる解体 | ①耐震性のある住宅に建て替える、または住み替えるために解体する(申請時点で居住していること) ②空き家を相続または遺贈により取得し、解体する(3年以内に取得したものに限る) ③自らが居住する住宅を新築するため、空き家を購入し、解体する |
| 対象にならない工事 | 塀や植栽の撤去、整地など、住宅の解体に付随しないもの |
| 受付期間(令和8年度) | 令和8年4月22日〜11月30日(予算額に達した時点で受付終了) |
| 工事の期限 | 令和9年1月29日までに工事が竣工し、完了実績報告書などを提出できること |
| 注意点 | 補助金の交付決定を受けてから契約・着工(交付申請から交付決定までおよそ1か月)/耐震診断が必須/同じ工事で他の補助金と併用できない場合あり/補助金の支払先は申請者本人 |
| 問い合わせ先 | 建設部 建築課(市役所3階・092-557-5136) |
「使える方」は限られる点に注意
解体に使える市の補助があるのは心強いことですが、誰でも使えるわけではない点も正直にお伝えしておきます。ポイントは大きく3つです。1つ目は、対象が昭和56年5月31日以前に建てられた2階建て以下の木造戸建てで、耐震診断で「耐震性がない」と診断されたものに限られること。2つ目は、その耐震診断が申請の前提になること。市のチラシでは、除却の場合は福岡県の耐震診断アドバイザー派遣制度(一般診断・利用者負担6,000円)を使うよう案内されています。3つ目は、受付期間と予算の枠があり、交付決定の前に契約・着工すると対象外になることです。
補助額は「除却工事に要する費用」と「耐震改修工事に要する費用」の低い方の60%で、60万円はあくまで上限です。実際の額は、お家の状態と工事の内容で変わります。相続した空き家の場合は「3年以内に取得したもの」という条件もあります。ご自身のお家が対象になりそうかは、早めに筑紫野市の建築課にご相談いただくのが確実です。なお、施工する業者についての条件は、市のページとチラシには書かれていませんでした。補助の利用を前提に業者を決める場合は、あわせて建築課でご確認ください。私たちも、現地を拝見したうえで、申請のタイミング(交付決定の前に契約しないこと)も含めてご相談に乗ります。
💰 筑紫野市ブロック塀等撤去費補助金(上限16万円・補助率3分の2)
もう一つ、筑紫野市で確認できる住宅まわりの補助がブロック塀等撤去費補助金です。地震の際に道路沿いの危険なブロック塀が倒れ、通行人がけがをしたり避難の妨げになったりするのを防ぐための制度で、補助率は3分の2・上限は16万円です(出典: 筑紫野市 ブロック塀等撤去費補助金)。解体工事の予定がなくても、道路沿いの危険なブロック塀の撤去単独で利用できますので、「家はまだそのままだけれど、地震や台風で塀が倒れないか心配」という方もご検討ください。補助額は「塀の長さ1メートルあたり8,000円」と「撤去費の3分の2」を比べて低い方(上限16万円)で計算されます。そのため、16万円はあくまで「上限」であり、塀が短い・撤去費が小さいケースでは、実際の補助額はこれより少なくなります。「必ず16万円もらえる」わけではない点はご承知おきください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 制度名 | 筑紫野市ブロック塀等撤去費補助金 |
| 補助額の計算 | 「8,000円×撤去する塀の長さ(メートル)」または「撤去経費の3分の2」の低い方 |
| 上限額 | 16万円 |
| 対象の塀 | 診断により危険と判定された、ブロック・れんが・石などの塀で、道路に面し、道路から高さ1メートル以上のもの |
| 施工する業者 | 市内業者が請け負い、撤去する工事が対象 |
| 受付期間 | 毎年度4月1日〜11月末日・先着順・予算がなくなり次第受付終了 |
| 事前診断 | 診断カルテによる診断が必要。申請前に都市計画課へ事前相談 |
| 注意点 | 補助金交付申請前に着手した工事は対象外 |
| 問い合わせ先 | 建設部都市計画課(092-923-1111/お問い合わせ先は公式サイトをご確認ください) |
このブロック塀補助は、福岡県・市町村が一体となって進める「福岡県ブロック塀等撤去促進事業」の枠組みの一つです。補助の内容や上限額は市町村ごとに異なり、補助率3分の2は、筑紫地区の各市と同じ水準です。解体工事に道路沿いのブロック塀撤去が含まれる場合、その撤去部分はこの補助の対象になる可能性があります。ただし診断による危険判定が必要で、受付は毎年4月1日から先着順・予算がなくなり次第終了、さらに交付申請を受ける前に着工してしまうと対象外になります。解体のご検討と並行して、必ず工事着手前に筑紫野市の都市計画課への事前相談からスタートしてください。なお、この補助は「市内業者が請け負い、撤去する工事」が対象です。市外の業者に解体を依頼する場合、塀の撤去部分が補助の対象になるかは、工事の前に都市計画課でご確認ください。
💡 補助金とあわせて使いたい、費用負担を軽くする選択肢
市の除却補助は、対象の住宅や受付期間が限られるため、対象から外れる場合もあります。また、相続したお家を売却する場合には、補助金とは別に、負担を大きく軽くできる制度や考え方があります。筑紫野市のお家でも活用できる2つの選択肢をご紹介します。
選択肢1:相続空き家の3,000万円特別控除(国の税制特例)
ご実家を相続された方にとって、もっとも金額の影響が大きい制度がこれです。被相続人の居住用財産(空き家)に係る譲渡所得の特別控除の特例で、相続したお家を売却した際の譲渡所得(売却時の利益)から最大3,000万円を控除できます。相続人の数や譲渡時期によって控除額が変わるケース(相続人が3人以上の場合は2,000万円・令和6年1月1日以後の譲渡)もありますので、ご自身のケースの詳細は税理士または下記のタックスアンサーでご確認ください(出典: 国税庁 タックスアンサー No.3306)。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 控除額 | 最大3,000万円(相続人が3人以上の場合は2,000万円・令和6年1月1日以後の譲渡) |
| 売却の期限 | 相続の開始(亡くなった日)から3年を経過する日の属する年の12月31日まで |
| 制度の適用期間 | 令和9年12月31日までの譲渡 |
| 対象の空き家 | 昭和56年5月31日以前に建築・区分所有でない(マンション等でない)・相続開始の直前に被相続人以外の居住者がいなかった |
| 売却額 | 1億円以下 |
| 売却の形 | 取り壊し後の敷地売却/耐震改修後の売却 など |
条件が少し細かいので、ざっくりお伝えすると「昭和56年5月31日以前に建てられた、亡くなった親御さんが一人で住んでいたお家」が主な対象です。筑紫野市の古くからの住宅地にも、昭和56年5月31日以前(1981年5月31日以前)に建てられた木造一戸建てが数多く残っています。これは1981年(昭和56年)以前の古い耐震ルール(旧耐震基準)の時代に建てられたお家で、登記簿謄本や建築確認の控えで建築年が確認できます。そうしたお家を解体して更地として売却し、売却益(譲渡所得)が生じる場合には、その所得から最大3,000万円までを控除できる可能性があります(売却益が控除額を下回る場合や、そもそも売却益が出ない場合は効果が及ばないこともあります)。売却には「相続の開始から3年を経過する日の属する年の12月31日まで」という期限があり、制度全体としても令和9年12月31日までの譲渡が対象です。条件にあてはまるか、ご検討中の方は早めに税理士や私たちまでご相談いただければと思います。
選択肢2:古家付き土地として売却(解体せずに売る)
「先に解体費を出してから売るのは不安」というお声は、相続のご相談で少なくありません。そこでもう一つの考え方になるのが、解体せずに古家付き土地として売却する方法です。買主の方が解体することを前提に、土地価格から解体費の見込み分を調整して取引します。この方法の良い点は、解体費の現金支出が不要なこと。「先に解体費を出してから売却」というお金の流れを避けられます。一方で、買主の方の意向によっては解体費分の値引きを求められることもあるため、立地と買い手のニーズを見極めることが大切です。
私たちサンミライ開発は解体と不動産売却をワンストップでお手伝いできるため、「解体して更地で売る場合」と「古家付きで売る場合」の両方を試算して、手残り金額を比べたうえで判断していただけます。二日市・原田のように生活利便性のあるエリアでは、どちらの売り方が有利かが分かれることもあります。役割を終えたお家を、次のオーナー様にお引き渡しするための準備として、納得のいく方法を一緒に選んでいきましょう。
📋 失敗しない発注者の3つの準備
解体工事は一生に何度も経験することではありません。だからこそ、お見積りを取る前の準備が結果を大きく左右します。私たちの現場経験から、特に大切な3つの準備をお伝えします。
準備1:補助の事前相談を、工事契約の前に済ませる
市の除却補助やブロック塀補助の活用を考えている場合は、工事の契約・着工の前に筑紫野市にご相談ください。窓口は、除却補助が建築課、ブロック塀補助が都市計画課と分かれています。除却補助は交付決定の前に契約・着工すると、ブロック塀補助は交付申請の前に工事を行うと、対象から外れます。除却補助は耐震診断が前提で、交付申請から交付決定までおよそ1か月かかります。受付は、除却補助が令和8年4月22日から11月30日まで、ブロック塀補助が毎年4月1日から11月末日まで(先着順)で、どちらも予算に達すると終わります。新年度の早い時期のご相談がおすすめです。なお、補助金は工事の完了後に交付される事後精算です。工事費はいったんご自身で立て替える形になる点も見込んでおきましょう。
準備2:相見積もりは最低2社、できれば3社
同じ条件で複数社の見積もりを比較することで、価格の妥当性と内訳の透明性が見えてきます。チェックしていただきたいのは、廃材処理費・諸経費・付帯工事費が項目ごとに分かれているか。「一式」表記が多い見積もりは、後から追加費用が発生しやすい傾向があります。
準備3:相続登記の状況を確認する
令和6年4月から相続登記が義務化されました(令和6年3月以前に相続した分も対象で、令和9年3月末までの登記が求められます)。ご実家の名義が亡くなった親御さんのままになっている場合は、売却や手続きに進む前に、法務局で登記の状況を確認していただく必要があります。また、建物を解体したあとは、原則として解体の日から1か月以内に法務局へ建物滅失登記を行う必要があります。こうした登記の段取りも含めてご案内しますので、私たちにご相談いただければ、提携の司法書士をご紹介することもできます。
🏙️ 二日市・原田——筑紫野市という町
筑紫野市は、福岡市の南に隣接する筑紫地区の住宅都市として発展してきました。JR鹿児島本線・西鉄天神大牟田線の二日市駅周辺は商業と生活の中心で、二日市温泉や天拝山といった歴史と自然にも恵まれた町です。その一方で、住宅地には築40年・50年を数えるお家やブロック塀も多く、世代交代の時期を迎えています。Search Console(検索データ)でも「解体工事 筑紫野市」「筑紫野市 解体」といった検索が継続して入ってきており、地域に解体・空き家のニーズが確実にあることがうかがえます。
海沿いのリゾート地や都心の商業地とは違い、筑紫野市は日常の暮らしに根ざした生活圏です。だからこそ、解体や売却の判断も「相場だから」「制度があるから」だけでなく、ご家族の暮らしと地域の歴史に寄り添った、生活密着型の視点が必要だと考えています。隣接する大野城市や、糟屋郡の須恵町での解体・空き家対策の考え方も、あわせてご覧いただくと、筑紫地区全体での位置づけがつかみやすくなります。
🤔 よくある質問(FAQ)
Q1. 筑紫野市に解体補助金はありますか?
はい、条件を満たせば使える市の補助があります。筑紫野市木造戸建て住宅性能向上改修工事等補助金の「建替え等に伴う除却工事」の枠で、除却工事に要する費用または耐震改修工事に要する費用のいずれか低い額の60%(上限60万円)です。対象は、昭和56年5月31日以前に建てられた2階建て以下の木造戸建てで、耐震診断で耐震性がないと診断されたものに限られます。相続または遺贈で取得した空き家(3年以内に取得したもの)の解体も対象に含まれます。あわせて、ブロック塀等撤去費補助金(上限16万円・補助率3分の2)や、国の相続空き家3,000万円特別控除も活用できる場合があります。制度は年度ごとに変わることがあるため、最新の状況は筑紫野市の建築課、または私たちにご相談ください。
Q2. 県外に住んでいますが、筑紫野市の実家の解体を依頼できますか?
もちろん可能です。私たちサンミライ開発は福岡県全域・佐賀県全域でご相談を承っており、関東・関西からご相談いただく方も多くいらっしゃいます。現地調査・お見積りはオンライン面談でも対応していますので、まずはお電話やお問い合わせフォームからご連絡いただければ、無理のないペースで進めてまいります。
Q3. ブロック塀補助の16万円は、解体工事と一緒に申請できますか?
解体工事に、道路に面した高さ1メートル以上の危険なブロック塀の撤去が含まれる場合、その撤去部分は補助の対象になる可能性があります。ただし診断による危険判定が必要で、補助の対象は「市内業者が請け負い、撤去する工事」です。交付申請の前に工事を行うと対象外です。受付は毎年4月1日から先着順で、予算がなくなり次第終了します。必ず工事着手前に筑紫野市の都市計画課(お問い合わせ先は公式サイトをご確認ください)への事前相談からスタートしてください。なお、補助金は原則として工事の完了後に交付される事後精算です。工事費はいったんご自身で立て替える形になる点も見込んでおきましょう。
Q4. 国の3,000万円特別控除は、誰でも使えますか?
いくつかの条件をすべて満たす必要があります(昭和56年5月31日以前の建築・マンションなどの区分所有でない・亡くなった方が一人で住んでいた・売却額1億円以下 など)。ご自身のケースが当てはまるかどうかは、税理士または税務署にご相談ください。私たちも、解体・売却の流れの中で適用の可能性を一緒に確認いたします。
Q5. 見積もり依頼から完工まで、どれくらい期間がかかりますか?
私たちの現場経験では、木造30坪程度のお家であれば、お見積りから完工までおおむね1.5〜3ヶ月が一つの目安です。内訳としては、お見積り提示まで2週間ほど、契約・近隣ご挨拶・行政手続きで2〜4週間、実工事が2〜4週間という流れが一般的です。ただし、近隣との調整・補助金の申請(耐震診断や、交付決定までのおよそ1か月を含みます)・解体後の不動産売却の有無で前後しますので、具体的なスケジュールはお見積り時に個別にご案内します。
Q6. 解体して更地にすると、固定資産税が上がると聞きました。本当ですか?
建物が建っている住宅用の土地には、固定資産税を軽くする「住宅用地の特例」が適用されています。解体して更地にすると、この特例が外れて翌年度から土地の固定資産税が上がることがあります(建物の取り壊しにより建物分の税はなくなりますが、土地分は増えるのが一般的です)。そのため、「解体してすぐ売る」のか「しばらく更地で持つ」のかで、税負担の出方が変わります。私たちは、解体のタイミングと売却・活用の段取りをあわせてご提案し、更地にする時期で損をしないようご一緒に考えます。なお特定空家・管理不全空家(行政から指導を受けるような危険・放置状態の空き家)に指定されると、解体しなくても特例が外れる場合があります。
Q7. 建て替えの場合、解体と新築はどちらに頼めばよいですか?
建て替えでは、解体業者と新築(建築)会社の役割分担と発注のタイミングが大切になります。ハウスメーカーや工務店に解体ごとお任せする方法もありますが、解体を私たちのような専門業者へ直接ご依頼いただくと、費用の内訳が見えやすく、近隣への配慮も含めて丁寧に進められるという利点があります。一方で、新築の工程と解体の引き渡し時期がずれると着工が遅れることもあるため、新築の打ち合わせと並行して、早めに解体の段取りを決めておくのがおすすめです。どちらに頼むか迷われた場合も、まずはご相談ください。
Q8. 相続した空き家を解体して売る場合も、市の除却補助は使えますか?
市のページでは、除却の対象に「空き家を相続または遺贈により取得し、解体する。(3年以内に取得したものに限る)」が挙げられています。一方、解体したあとの土地の使い方(売却してよいかどうか)についての記載は、私たちが確認した範囲では見当たりませんでした。旧耐震の木造であること・耐震診断で耐震性がないと診断されること・交付決定の前に契約しないことなどの条件もありますので、売却のご予定も含めて、事前に筑紫野市の建築課にご確認ください。
🔗 関連情報・出典
- 筑紫野市 住宅性能向上(耐震+省エネ)改修工事等に補助します(筑紫野市公式・建築課)
- 福岡県 木造戸建て住宅を対象とする耐震化促進の取組み
- 筑紫野市 空家等対策について(筑紫野市公式)
- 筑紫野市 ブロック塀の安全点検を行いましょう(ブロック塀等撤去費補助金)(筑紫野市公式・お問い合わせ先は同ページに記載)
- 福岡県 ブロック塀等撤去促進事業による補助制度のご案内
- 国税庁 タックスアンサー No.3306 被相続人の居住用財産(空き家)に係る譲渡所得の特別控除の特例
- 法務省 相続登記の申請が義務化されました(令和6年4月施行)
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✅ まとめ — 最初の一歩は、お悩み別に違います
筑紫野市には、旧耐震の木造住宅の解体に使える市の補助(住宅性能向上改修工事等補助金の除却枠・上限60万円/耐震診断で耐震性がないことが条件・相続した空き家も対象)と、道路沿いのブロック塀撤去の補助(上限16万円・補助率3分の2)があります。相続したお家を売却する場合には、国の相続空き家3,000万円特別控除という大きな助けもあります。ただし、市の補助は対象の住宅・受付期間・予算に条件があり、誰もが使えるわけではありません。対象から外れる場合でも、古家付き土地として売却するなど、費用負担を軽くする道は残されています。大切なのは「補助金があるかどうか」だけではなく、「役割を終えたお家を、次の暮らしへどう気持ちよく受け渡すか」だと、私たちは考えています。
ご相談のお悩み別に、最初の一歩は少しずつ違います。下表をご参考に、ご自身のケースから始めていただければと思います。
| お悩みの種類 | 最初の一歩 | 次のステップ |
|---|---|---|
| 県外在住で相続した空き家 | 登記簿謄本でお家の建築年(昭和56年5月31日以前か)と、相続の時期を確認 | 市の除却補助(建築課・耐震診断が必要)と、3,000万円特別控除(税理士)の適用可否をご相談 |
| 旧耐震の木造を解体したい | 筑紫野市の建築課(092-557-5136)に除却補助・耐震診断の事前相談 | 交付決定を受けてから契約・着工/相見積もり2〜3社を取得 |
| 市内に危険なブロック塀を所有 | 筑紫野市の都市計画課にブロック塀補助の事前相談(市内業者の施工が条件) | 解体と古家付き売却の両パターンで手残り金額を試算 |
| 二日市・原田で築古の自宅を建て替えたい | 建て替え会社と解体業者の役割分担を確認(旧耐震の木造で、申請時点でお住まいなら、建替えに伴う解体も市の除却補助の対象になり得ます) | 相見積もり2〜3社の取得と工程の擦り合わせ |
ご相談・お見積りは無料です。解体だけ・売却だけのご相談はもちろん、「解体して更地で売るのと、古家付きで売るのと、どちらが手元に残るか」の両方を試算するお手伝いもいたします。福岡市の南隣・筑紫野市で、未来への準備をご一緒できればうれしく思います。
最終更新日: 2026-09-24
本記事は2026年度(令和8年度)の制度に基づく解説です。補助制度は年度ごとに変わり、予算枠に達し次第、年度途中でも受付が終了することがあります。最新情報は各自治体の公式サイトおよび国税庁の公式情報でご確認ください。