福岡市博多区空港前の住宅街で、鉄骨造3階建てのお住まいを解体した施工事例です。1階をガレージにして上へ伸ばした、都市部らしいつくりの建物でした。3階建ての鉄骨造ならではの段取りを中心にご紹介します。
🏠 限られた敷地を、縦に使ったお住まい

建物どうしが近く並ぶ一角に建つ、3階建ての住宅です。建物の脇の通路は、人がすれ違うのがやっとの幅でした。こうした現場では、外した材料をどこから、どう運び出すかを、工事の前に決めておきます。途中で変えるのが難しいからです。
家族の暮らしを、上へ上へと重ねて支えてきた建物です。その役割に感謝しながら、工事をお預かりしました。
🔨 まずは中を空に。上の階から順に

重機を入れる前に、天井や壁の内装材、建具、床材を人の手で外していきます。3階建てでは、この作業をいちばん上の階から始めます。外したものを下へ下ろしていくほうが、安全で早いからです。
狭い階段だけで運ぶと、何十往復にもなります。そこで床の一部を開けて、材料を下ろす道を先につくりました。手間は少し増えますが、無理な運び方をしないことが、いちばんの安全策です。

内装を外し終えると、家を支えてきた鉄骨の柱と梁があらわれました。外した断熱材や木材、金属は、その場で種類ごとに袋や山に分けておきます。中を空にしておけば、骨組みを解体するときに材料が混ざりません。
🏗️ 鉄骨の骨組みも、上から下へ

骨組みの解体も、上の階から順に進めます。下の階から手をつけると、上の階の重さを支えるものがなくなってしまうからです。建物のまわりは足場と養生シートで囲い、作業中はこまめに散水しました。

切り分けて下ろした鉄骨は、外壁材やコンクリートのがらと分けて運び出します。鉄は、また資源として次の役目につながっていきます。
📍 道路ぎわの「境界のしるし」を動かさない

この現場では、道路側の舗装(インターロッキング)に、土地の境界を示すピンがいくつか打たれていました。境界のしるしは、土地の位置と広さを示す大切な目印です。工事で動いてしまうと、測量をして戻さなければならないこともあります。
そこで、道路ぎわの舗装を2〜3枚分残し、ピンに触れないように作業するよう、現場で共有しました。完工の時点でも、境界のしるしはそのまま残っています。
✨ After|杭とロープで囲った、ひらけた土地へ

3階建ての建物があった場所は、空が広く見える土地になりました。敷地のまわりには木の杭を打ち、ロープを張って区画を分かりやすくしています。

鉄骨造の建物でも、中を空にしてから骨組みへ、上の階から順にという考え方は変わりません。高さのある建物ほど、この順番がそのまま安全につながります。
工事のあいだ、音や車の出入りでご不便をおかけしました。見守ってくださった近隣の皆様、ありがとうございました🙏 この土地の次の一歩を、すっきりとした状態から踏み出していただけたらうれしく思います😊
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