福岡市博多区・豊で、長年使われてきた木造の作業小屋(農業用倉庫)を解体した施工事例です。住まいではなく、畑仕事の道具や漬物樽が並んでいた小屋。敷地には井戸もあり、工事は神主様による「水神上げ」からはじまりました。
🙏 はじまりは、井戸の「水神上げ」

井戸には水神様が宿ると言われます。長い年月、この土地の暮らしを支えてきた井戸を埋め戻すにあたって、神主様にお越しいただき、感謝をお伝えする「水神上げ」のお祓いを執り行いました。

神事は、必ず行わなければならないものではありません。ただ、「役割を終えたものに、きちんとお別れを言ってから次へ進みたい」——そう思われる方は、思いのほか多くいらっしゃいます。ご希望があれば、神主様の手配についてもご相談を承っています。(井戸の神事は、朝倉郡筑前町の施工事例でもくわしくご紹介しています)
🏠 Before|長年の作業小屋と、残された暮らしの道具

板張りとトタンの外壁に、シャッター。長年、畑仕事の道具や収穫物を守ってきた作業小屋です。住まいではありませんが、ここにも確かに人の営みがありました。

中には、道具や家財がそのまま残っていました。「中がそのままなのですが、お願いできますか」——空き家や相続のご相談で、いちばん多いお尋ねのひとつです。答えは、もちろん大丈夫です。今回も、解体に先立って残置物の撤去から一緒にお引き受けしました。

敷地の草むらには、古い漬物樽が残っていました。重しの石がそのまま載っていて、ここで漬物を漬けていた時間が、そこだけ止まっているようでした。役割を終えたものへ感謝を込めて、ていねいに運び出す。私たちの仕事は、そこから始まります。
🚜 基礎と、地中の配管まで取りきる

建物を解いたあとは、基礎と地中の埋設物です。古いコンクリートの基礎、そして地中に残っていた配管まで取り出しました。地面の下に残したままにすると、次に土地を使うときの障害になります。地中は掘ってみるまで分かりませんから、出てきたものは写真でお見せしてご相談しながら進めます。
🛡️ 雨の日こそ、排水と養生に気を配る

工期の後半は、あいにくの雨模様となりました。こんな日こそ、足元と排水への配慮が欠かせません。敷地の際には土のうを積み、出入口には鉄板を敷いて養生し、泥や雨水が道路や隣接地に流れ出さないよう気を配りながら作業を進めました。

周辺は交通量もある場所です。カラーコーンで区画を示し、通行の安全にも配慮しました。雨の日の現場は、作業そのものより「出さない段取り」に時間をかけます。
✨ After|平らに仕上がった、気持ちのよい更地に

建物も基礎も、そして重機や資材もすべて撤去し、地面はしっかりとならして平らに仕上げました。周囲の建物との境もはっきりと分かる、気持ちのよい仕上がりです。次の活用に向けて、使いやすい土地へと整いました。

長年この場所で役割を果たしてきた作業小屋は、その務めを終えました。井戸も、漬物樽も、道具たちも。きちんとお別れを言ってから、次へ渡す。これからは土地として、新しい物語が始まっていきます。
住宅だけでなく、納屋・倉庫・作業小屋といった建物の解体も承っています。「小さい建物だけど頼めますか」というお尋ねも、どうぞお気軽に。ご近隣の皆様のご協力にも、心より感謝申し上げます🙏
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